普段何気なく通り過ぎるマンホールに様々なデザインがあるのに気づいたのは小学生の頃だ。
多種多様で個性的なマンホールの虜になった私は、それ以来まだ見ぬデザインを求めて街を観察するようになった。
私はマンホールの研究家ではないので、この本には専門的な話は出てこない。ただただ見た目の話をしている。
デザインマンホールを行く先々で見つけては愛好している人間による、とりとめのない話。それは言ってみれば「マンホール漫談」というようなものだろう。
篠田真が撮り溜めたデザインマンホールの写真とともに、そのデザインのグッとくるところや思い出を語るマンホール偏愛エッセイ。